月刊パラレログラム

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備忘録を兼ねて、映画の感想など。

『ルパン三世 THE FIRST』及び『PART5』全話の感想を書く

※各話のネタバレがあります。次元好きが書いています。

ルパン三世 THE FIRST』

視聴3回目?多分。好きなんです…THE FIRST…
PART4全話一気見などを通して、自分がストーリーやエモや演技がどんなによい回でも作画が荒れていると気が散って没入できない人間であることを再確認したんですが…なんと3Dは…作画が荒れないんですよ…モデリングされてるから…!ルパンが100%顔がいいんですよ…モデリングされてるから…!!

というわけでモデリングされているところが最高のルパン三世 THE FIRSTです。さっきも言いましたがルパンのキャラデザがかっこいいわかわいいわで100点。
この映画、ゲストキャラにやたらと時間を割いていて一味+銭形が期待ほど出てこないところが急所なのですが、ルパンはそれでも出ずっぱりに近いので観客は主にルパンの立ち振舞いや顔を眺めることになります。いやあ…生きてる…金庫を華麗に開けて気取ってお辞儀するルパン、指先まで生きてる…すご…

ストーリーは普通に「ルパンがゲストの女性を助けて悪人をやっつけてちょっと恋されて終わる」という伝統芸能的というかカリオストロ及びテレスぺの鉄板のやつなので何一つ意外性はないんですが、この、生きている感が…3Dなので1秒たりともじっとせずに動き続ける感じが…ディズニーランドでキャラクターに会ったときの感動が最も近いです。つまりキャラグリ映画です。うわー!そこに存在してるー!ぎゃー!っていう、そういうやつ。

あとルパンについては、超人的メンツを引き連れていながら「一番運動神経が良い」というところを明確に担当しており、更にはそれが映像の力で生き生きと伝わってきたのもとてもよかった。頭脳担当でありながら一番運動神経いいんですよ…それがルパン三世…。

あとは、もう触れないで話を進められないので先に言いますけど次元の顔が異常に良い。本当にびっくりするくらい良い。イケメン設定でもないシケモク吸いのおっさんの顔をあんなに良くする必要がどこにあったんですか!?

私の偏見ではなく広〇すずちゃんも「帽子を取ったらあんなにカッコいいんだ」って思ったって言ってるので事実です。カーチェイスのあとシケモク吸ってるシーンだけで「顔のいい次元が…生きてる…」と思考が停止(アニメっぽさを強調する目元が基本見えないので存在感がやたら生々しい)。

様々なダンジョントラップを乗り越えるために各自がそれぞれ活躍するところ、次元の見せ場は「みんなが頑張って探し物をしているときにひとりゴロゴロしてたらたまたまそれを見つける」という(ガンマンどうこうが全く関係ない)シーンなんですけど、ここも本当に…無駄に…顔が良くて…帽子が空中に浮いちゃったときに慌てて見上げた瞳が茶色で…か、かっこいい…必要性がないのに…何なん…

五ェ門は綾〇剛似の色白さんなのですが大変に魅力的なそばかすが散っています。前述のカーチェイス後シケモクシーンで初めてアップになったときにウワー!そばかす!と盛り上がってしまいました。ディティールに弱いんだこっちは。あと髪がさらっさら(ちなみにルパンはふさふさ、次元はワックスでぴかぴか)。斬鉄剣大好きな末っ子という感じです。袴が景気よくはためく、生足魅惑のマーメイド。後半、にっこにこで「これが斬鉄剣の正式な使い方でござる!!」って言うのが超かわいいんですよ…ドロロ兵長かってくらい「ござる!!」って言い切りますからね…どう考えてもドロロ兵長より五エ門の方が初出は先ですけど…

それぞれのキャラデザを堪能できるオープニングが最高だなあ(公式YOUTUBEで見られます)。ルパン三世のテーマからのフィアット爆走からの救出シーンも(公式YOUTUBEで見られます)。おもちゃみたいなフィアットが物凄く意思を感じさせる動きをするの、実写じゃできない表現だなあと思います。この二つのシーンだけで映画の価値半分くらいあるなあ。

前述したようにストーリーはとても普通だしゲストキャラシーン多すぎるし「血のつながり」をことさら強調するっていうのはあんまり現代的ではないな(※血のつながり以外を重要視するシーンも一応あります)とか思うところはあるんですが、動きのそれっぽさや視線の移り方や細かい手つきなんかに気を奪われがちな人間としては、それらが丁寧に丁寧に作り上げられた映像が大変眼福であったわけなのでした。
トレイラーのルパンの声が軽妙で物凄く好みだったので、英語版のDVDが欲しい。


ルパン三世 PART5

見ながら書いたので感想が展開に踊らされまくっている。全体的に不二子の可愛さと「友達」の取り扱いに大混乱しています。

001:地下塔の少女
・オープニングが昔懐かしいニコ動手描きMADの装いに。なぜ…当時全盛期だったのか…?
・ルパンと次元、日常生活では変装し、仕事の時には変装しないスタイル。逆にしたら?
・ガソリン車好きとリボルバーガンマンとお侍の3人でつるんでるんですね…ローテクで可愛いね…
・今作、製作陣が五ェ門を推している予感がする。顔がいい。
・しかしOPと本編で銭形のテンションが違いすぎませんか?
・何この昭和のサラリーマンが死ぬ前に見る夢みたいなエンディング!?角ハイボールのCM…!?
・アッでも次回予告のタイトルの背景の絵はとっても好きです、絵はがきにしたい


002:ルパン・ゲーム
画面を流れていく無邪気な一般人たちのコメント及びツイートが胸糞すぎて見るのが辛い。何が悲しくてこんな大量のクソリプを見ないといけないんだ!
ゲイネタのギャグはともかく、ルパンが次元と五ェ門に「お前ら日本人だろ!豆腐を食え豆腐を!」って言うのが面白かったですね…気にしたことがなかった…言われてみると、なんで世界を股にかける大泥棒がこんな日本人だらけのパーティ組んでるんだろうなとか気になってきますね…あと牡蠣で下痢しててすら上着+ネクタイスタイルを崩さなかったパート4と違って、ちゃんと上着脱ぐところが好印象…
ルパンの、格好つけを全部口頭説明させられた挙句の「あーもうかっこわりーなー!」が心底嫌そうでよかった。最後の一言は、今まで見たあらゆる作品のルパンの台詞の中で一番格好いいんじゃないかと思いました。
うわーーユニオンだーーママと一郎ちゃんとラッキーちゃん(※原作キャラ)だーーー!!!


003:殺し屋は荒野に集う
ネズミはともかく赤奇血汐やシャードックと十完まで出てきていよいよ原作オールスターの様相。モンキー・パンチ先生の手癖のせいで、次元のパチもんみたいなキャラデザの奴が多すぎる。
相変わらずルパンは爆イケです。というか会話がずっっっとウィットにとんでいるのでようやく気付いたんですけど、もしかして今作って旧ル的な「ちょっと大人のおしゃれなアニメ」方面なのかな!?次元だけ常に何か食べてるはらぺこのアホの子みたいな感じですけど大丈夫ですか?
とにかく画面を流れまくる一般人コメントから受けるストレスがすごい。きつい。


004:銭形の誇りと砂漠の埃
不二子が次元と五ェ門を指して「友達思いの男の子」って言うのが、言い方もあいまってセクシーなお姉さんみがすごくてとてもいいのですが、思えば2話で次元に「仕事仲間だ!」って言われたルパンが「せめて友達って言ってほしい」とか言ってたときにも気になったんだった…君たちは友達なの…?てっきり「相棒」って言うと思ってたので…。相棒だとスリーマンセル感が出ないからかしらん。とにかく4話目にしてようやく次元がキリッとしました。
なぜ一話に一回ゲイを題材にしたギャグがあるんだ。


005:悪党の覚悟
いやーゲストキャラメインのストーリーに連続5話も使うならテレスぺとかでよかったんじゃない~!?と一味好きとしては正直思いますが、終わり方が明るかったのでよし!訣別の雰囲気が悲しかった不二子ちゃんも何やかんやこっち側(仮)だったし!
銭形、年頃の女の子と同居するならタンクトップ生活はやめてあげてほしい。
今更だけどアミの髪型がかわいい(本当に今更)。ピーカブー、「ジャンプの読みきり漫画のやられ役の不良みたいな顔だなあ」と思ったらそれにしか見えなくなりました。あと、やっぱりPART5は五ェ門の顔がいい。
なんで階下の店にコショウ借りに行くだけなのに二人で行く必要があるんだ。友達だからか。


006:ルパン対天才金庫
うわーーーパースリ回だーーーー!!!
PART4→THE FIRST→PART5の流れで「かわいそうなゲスト異性」に食傷気味になってきたので(一気見しているせいです)、ここはおとなしくパースリとか見とくべきかもしれないなあと思っていた矢先のテレコム本気の昭和ギャグ回。おそ松テイスト作画(昭和なので…)の不二子がとんでもなく可愛い。あと昭和なので意味もなく土管のある広場で会議したりします。次元と不二子が仲良くしてると悪友みがあってにこにこしてしまうな。あと服がパースリなのでパースリ回って書きましたが、動きやテイストはわりと新ルの感もあります。
とにかく冷静になったら負けの話。グルーヴ感に飲まれろ!突然宮崎作画になるルパンや10tハンマーでルパンを殴る不二子にしびれろ!でも本当は2018年放映なので、女性に「とりあえず脱げ」とか言うのはダメです!
ここまでテイストを自在に操れるなら、例の『昭和男の走馬灯』エンディングもわざとやってる気がしてきましたね…?


007:その名はアルベール
一旦解散した次元がこれまでで一番のどや顔と決め台詞で再登場したので、「ハッハーン…これは敵の変装の奴ですね…」って思ってたらふつうに本人だったので申し訳ない気持ちになりました。あとルパンと次元の相棒/友達問題、今回は双方相棒を連呼してたのであっさり解決。
不二子に変装したルパンとか、ルパンに変装した次元とか、「相手のことが普段そういう風に見えてるんだな」というのがわかって凄く好きです。
今までの謎のゲイギャグは今話におけるゲイの重要人物登場の布石だった模様ですが、いやそれは布石としてどうなんだろうか。


008:黒い手帳は誰の手に
ソファの上でうー!って一瞬大の字になる次元をつい巻き戻して確認してしまう。かわいい。おじさんなのにスマホ打つの早い。
PART4が基本的に余裕こきルパンとすれば、PART5は本気ルパンといったところ。しかしよく撃たれますねこの人!
アルベールの声がやたらとよいな…誰…と思ったらこの人が噂の津田健次郎さんなんですね…?お噂はかねがね…


009:"ルパン"を棄てた男
次元ちゃんがいい相棒すぎて普通に泣きそうになるんですが…得難すぎるでしょ…よかったねルパン…。あと五エ門がしょっちゅう赤くなって可愛いんですけど五エ門沼に落とそうという制作陣の策略なんでしょうか。
それにしても物凄い量の殺し屋が出てくるシリーズである。バトルが多いのはいいことです。煙突の陰でのルパンと次元の会話が久しぶりに軽妙で明るくてふざけててよかったな。ずっと軽妙で明るくてふざけててほしい。
「男の趣味が変わってない」「あいつはルパンを棄てた」とか厳しい顔で言うから、本気でアルベールをルパンの元カレだと思ってました。違うんだ…


010:泥棒と泥棒
すっごいさらっと流れましたけどメキシコ回想の世界観おかしくなかったですか!?
共闘始めたアルベールとルパンが普通に仲がいいので、あんなにシリアスに「会いたくない野郎だ…」とか言うほどじゃなかったんじゃないの…?と思ったり。まあ会ったらがっつり撃たれたわけですけど。アルベール、ルパンの親戚だけあって(そうですよね?)ルパンのイケメンIFみたいな顔してるな。
「負けたと見せかけて相手の獲物を飛ばして目つぶし」が別パターンで連続2回も見られる(なぜ2回もやるのかはわからない)。


011:パブロ・コレクションを走れ
赤ジャケットの新ル回です!
あの壮絶な含ませとアダルトさと底の知れなさを誇っていたPART4及び本作1~5話の不二子と別ジャンルのこの、「覗かないで!」「目つきがやらしいからおんぶはいや!」っていう女学生みたいな単体エピソード版不二子(6話以来2回目)。幅が広いぞ不二子。顔もめっちゃ可愛い。悪く言えばこう、男の人に可愛がられる感じの、つんつんしてて気が強いけどちょっと頼りない、ジャングルにもブーツで来ちゃうもん!みたいなかわいらしさなんですけど、でも本当にかわいいからな…第1~3シリーズの不二子ちゃんってこんな感じですよね…
アイキャッチが新ルのオープニングリスペクトで最高だった。まさにこういう雰囲気が見たいんですよ!いやもうそしたら新ル見てればいいじゃん!そうですね!
最後、多分ルパンに対して、「結局は私より友達を取るんじゃない」って不二子がぷりぷり独り言を言うんですけど、やっぱり『友達』がキーワードのシリーズなんですか…!?何で私はそんな細部にいつまでもこだわっているのか…!?いや、彼らが友達だったらいいなって思ってしまうんですよ…いいですよね…友達…


012:十三代目石川五ェ門散財ス
ゆかいな五ェ門回。名言が多い。
夜な夜なやってくる不埒な輩に対する独り言「夜は寝ろ!」
ルパンに怒って「某とあの男では仲間の意味が違うらしい」
極めつけはルパンを追いかけ回す五ェ門に対する第三者からの「仲良しかよ」(友達じゃん…)(仲良しクラブなんじゃん…)※PART4 16話参照
女性絡みなのに変に色っぽく&しめっぽくないのもいいですね。PART5でいまのところ一番好きかもしれない。


013:弓と王女とテロリスト
五ェ門がいるおかげで癖の強い話し方の子が出てきても違和感がないですね!
男性に女性が戦いを挑む際の初動が、色仕掛け一本勝負しかないように見えてちょっとしょんぼり。子供のアミにやられるとかなりしんどい。不二子ちゃんはいいんだけど…百戦錬磨だから…。「選択肢からそれを選んでいる」のと「それしか選べない(と思っている)」のとはまた違うから…。


014:王国の盗み方
屋台料理を渡されて順番にアチアチする愉快な三人組になごむ。
アミが自分を鼓舞するときの言葉が、「ルパンならできる」とかじゃなくて「不二子に笑われる」なところがいいなって思いました。
ていうかまじでめちゃくちゃ怪我するなルパン!?お腹ズタズタじゃない!?


015:ルパンと彼女の関係
腕力ある不二子ちゃんーーー!!!(かっこよすぎて泣いてる)
「女は色仕掛けしかできないのか?」という13話からのもやもやへの、本シリーズなりの回答の回でした。
次元と五ェ門は一体何してるのかと思ってたら、予想以上に何もしてなくて笑う。塔に女盗みに行くときは一人で行かなきゃいけない法則でもあるんですか!?昼間は特に理由もなく二人で侵入してたじゃん!!
あったなあ不二子ちゃんが裸でルパンを温めてくれるシーン(『くたばれノストラダムス』)… 緊急事態ではあるんだけど子供の前で突然やるのはどうなんでしょうか…市街地なんだし手術セット探せたんだから、毛布も探してきたらいいんじゃないでしょうか…
五エ門、一人でいろいろこなしてしまうルパンに対する蚊帳の外感でもんにょりするのはわかる(そういう時は私も見ていてもんにょりする)のですが、1シリーズで2回も死にかけて仲間に回収されて一命を取り留めている人について「仲間は要らないのではないか…」とか言われても「要るやろ」としか思わないのである。五エ門いなかったら8話で死んでたよルパン。落ち着いて。
後半、シリアス展開なのに不二子の顔がキュート方面に全力でかわいい。本当にすっごいかわいい。この作画のラバーマスコットがほしい。


016:初恋の話をしよう
すっっごい顔が好みな人出てきたなー!ひゅー!と思ったらルパンの変装だったのでくそッ…!!となりました。なにあのキャラデザの気合い!とかいっている ばあいでは ぜんぜんなかった
「友達、一人しかいなから」
「俺だって友達は二人だけだよ。たぶんな」


ともっ……


(一時停止してもがき苦しむ絵文字)
あーーーー
相棒や仲間だって唯一無二のすごく強い表現なんだけど 友達という言葉にはさ 好意が 相手に対する明確な好意の表明が含まれるから ルパンにとってはあのふたりが友達なんだね そっか 友達もっと大事にしなよ ていうかこの「たぶんな」は「3人以上いるかも」のたぶんなじゃなくて「向こうがどう思ってるかは知らねえけど」のたぶんなでしょ…? 自信ないの…? おいおい…おいおいおい…
友達………やっぱりテーマだったんじゃん………

「恋」の話の時の次元のリアクションが大人で、何かもっと「はぁ~?やめとけやめとけ」とか言うと思っていたので反省しました。恋を知る男のそれだった…。五ェ門は五エ門で彼らしくてよかった…。
ラストの不二子の恋愛感情をデリカシーゼロで問いただしてくる銭形、親戚のおじさんみがあってすごいよかったです。なにこのふたり、新しい。好き。


017:探偵ジム・バーネット三世の挨拶
面白いかといえば別に面白くないんですけど非常に挑戦的なので私は好きでした、なグリーンジャケットルパンによる館ものミステリパロ回。もう一人くらい一味から誰か連れてきてもよかった気がしますけど、不二子とか。しかし出てくる女が全員ルパンに惚れるシステムはなんとかなりませんか?PART5のルパンがイケメンモードだからなのか?考えてみると昭和のエロ(覗きやボディタッチやベッド飛び込み)を封じられた今のルパンは単なる(?)立ち振る舞いが粋な親しみやすい人なのかもしれないですね…?
単発回専用書き下ろしアイキャッチが相変わらず超いいというのと、トイレが壊れた話しかしていない次回予告が面白すぎて笑いが止まらない。PART5の服着てるってことはメインストーリー回なの!?トイレなのに!?と思ったら次元のネクタイが白いからPART4だ!


018:不二子の置きみやげ
・次元がコバキヨボイスで「まだ(尿が)出る!!」とか言うのを聞く日が来るとは思っていなかったトイレトラブル回。というかゆるふわ日常回。
・私ずーーーっと「次元があおむけでゴロゴロしてるときに銃はどこにあるのか(お腹側に寄せたりするのか)」って疑問に思っていたんですけど、普通に背中にあるんですね…絶対痛いと思うんですけど…床だし…でも物音でとっさに銃に手をやるとこがかっこよかったのでALL OKです…
・ルパンが水道屋さんを「水道屋さん」ってスマホに登録してるの超かわいくないですか?「さん」要る!?
・「おぬしも赤の他人だ」って不二子に普通の顔で言い放つ五エ門がひどい。そりゃ例の「結局は私より友達を取るんじゃない」になりますよ。「細長いもんで何を突っつくんだ~」(※トイレの詰まり)ってわかってるくせにダラダラ聞く次元の方がまだ感じがいいよ。
・「とりあえず脱げ」「やあよ!!」という側面も、ためらいもなくすっぽんぽんで飛び出してくる側面も内包しているのが峰不二子という女…。
・それにしても涙目彼シャツの峰不二子にわざわざトイレを乞わせておいて返事もリアクションも特にしない(トイレは貸す)次元大介半端ないな!(涙目彼シャツの峰不二子がトイレを乞うアニメって何ですか?)残されたルパンと五エ門の「つまらん」「詰まってんだよ!」「斬るか?」「乗り切る!」のあたりのラーメンズ感というか脚本の遊びがよかったです。
・ルパンが不二子にデレデレしてると超安心するので早く仲直りしてください。
・単発回専用アイキャッチ、旧作へのリスペクトがすごすぎて見るたびに郷愁の念で泣きそうになる。リアタイ世代じゃないのに…


019:7.62mmのミラージュ
のっけからバカンスしてるルパンと次元…バカンスまで一緒に行くんだ…な、仲良しだね…
↑この一文を残してその後一文字もメモを書くことなく、最後まで観てしまいました。えっちょ…良……!!良……!!!
作画・演出もよければチェスプレイヤーたちを挟んだ銃撃バトルという舞台もおしゃれで、いつも砂漠だろうが雪山だろうがスーツでライフルばんばん撃ってる次元が突然リアル寄りのスナイパー装備になった(割にはライフルは間に合わせだった)のも致し方なしと思うほどの超絶スナイパーバトル…
え、良かったですね…単体キャラ話に当たりが多いぞPART5…私の中で名作殿堂入りです…。


020:怪盗銭形
銭形回。普通記憶喪失で困ってるときにあんなに自分の過去知ってそうな人が接触してきたらもっと話聞くと思うけどな!?
三人の対比(ルパン:銭形を心配している/次元:ひたすら面白がっている/五ェ門:寡黙。黄色い襟巻きがとても似合う)が面白かったです。ルパンが銭形を好きそうにするのが好きだなあ。というか私は誰かが誰かを好きそうな様に弱いんだな…


021:時代遅れの大泥棒
ごっ五ェ門も私と同じ、相手との関係性の名称にいちいちこだわって巨大感情抱く系パーソンなんですか…!!?握手!!!
五ェ門と女子高生の組み合わせは古来より縁起物とされています。拝め拝め。
PART5のタイトルセンス、キャッチーで好きだなあ。
しかしこれ食べログに怒られたりしなかったんだろうか。


022:答えよ斬鉄剣
懐かしの昭和キャラたちがみんなスマホ持ってる!この分だとクラリスフェイスブックやってるな!
ヒトログの仕組みをようやく知った五ェ門があんまりかわいくて製作陣ーーー!!と思っています(おもうつぼ)。あと関係性の名前ちまちま入れて確認してて関係性オタクとしてもう一度握手したかったし、一番下に「友達」あったんでそこ みせて みせて!!!!信憑性のステータス何だった!!?とかぶりつきました。
とはいえ五ェ門的にはふたりの関係はineffableなんだ…それもまたよしだよ…と思ってたらとんでもないことになったしルパンは全24回しかないアニメで重傷3回目なのですがまじで怪我ネタ大好きなプロデューサーでもいるんですか?同人誌か??
次回予告の次元が会社辞めそうな同僚を居酒屋に誘うおじさんみたいでよかったです。


023:その時、古くからの相棒が言った
いやそりゃ次元が助けに来るとは思ってましたけど、SSK(1stシーズン等でルパンが乗っていた超かっこいい車)で来るとは思わないじゃないですか………(泣いている)え、エモい………
何か作戦があるのかと思ったら「銃をいっぱい持ってくる」だけだったのに無傷で一団に圧勝。これと渡り合ってたうえに肩撃ったってすごいな!!?とまさかのミラージュ株爆上がり。五ェ門、念のため次元も斬っといた方がよくない?大丈夫?1シリーズ3回重傷のひとよりこっちの方が強そうじゃない?
最初に振り返ったときはやる気なさそうだし殲滅後もいつにも増して猫背だけど、その間の戦闘中だけはアドレナリン全開の悪い笑顔を浮かべてて、ガンマンなんだわ…と思いました。そして、そこまでやって再会した次元がルパンに伝えるのが相棒愛でも激励でも罵倒でもなく、引退勧告なのでした。会社辞めそうなのこっちだった。
『ファースト・コンタクト』がよた話だと仮定すると、ルパンと次元はいちばん最初、50年前の第1話から何の説明もなくずっと相棒で、今シリーズにおいてファミリーの中で唯一自分とルパンの関係性を問いたださない、むしろ自分から仕事仲間呼ばわり(2話)の彼がここで口に出すのは相棒でも友達でもなく「一番古い付き合い」なんだなと思いました。義理堅い、義理堅いよ…次元大介
例の城はもちろんなんですけど、次回予告の背景に五ェ門が追加されたことに感無量です。あともちろん「俺の名はルパ~ン三世」というあの台詞に。エモを煽ってきやがるぜ…


024:ルパン三世は永遠に
6話の問題児ヒラメキ兄弟が元気に再登場したことによって、あの昭和日本とこの話が地続きであることが判明してしまい、10トンハンマー振り回したりノミでルパンの脳削ろうとしたり「おりこう酸だわ!」ってニコニコ言ったりしてた不二子ちゃんと屋上でファム・ファタール然としている不二子様が同一人物だと確定したのであった…いいのか!いいのかそれで!そもそもPART5が過去作全肯定路線なのはわかってたんですけどヒラメキ兄弟もありなのか!!いいけど!!
私が不二子だって、同棲失敗したあとに彼氏が男友達とあんな楽しそうにルームシェア(※厳密には別室)してたら切れるわ……特に21話の次元との「住み慣れた家にうまい飯!うひゃひゃ」「ガレットよりガールフレンドが好きだけどね」「懲りねえよなお前も笑」のあたりがものすごく腹が立つわ…と思いました。あと不二子が「男女の友情って信じてないから」と言いきるところ、不二子なら致し方ないとも思いますが、とはいえ6話で次元ときゃっきゃしながらルパンの脳力下げてたときすっごい友達ぽかったよ。くそう6話がどこまでも解釈を邪魔してくるな!(6話大好きです)
ビルの側面滑り降りシーンで流れるサンバ・テンペラード、大好き!名曲!しかしあのおしゃれオフィスのどこから段ボール4枚も出てきたんだ。
ビルの下に着いた不二子が、憑き物が落ちたようにかわいい不二子になっててよかったです。トイレ借りてくれそう。

 


(2/24追記)
じわじわ色々考えたんですが、23話で引退を勧める次元にルパンがメタい物語を身振り手振りで語って説得を試みるところ、カリオストロの「今はこれが精一杯」のあたりの再現ですね…クラリスにやってたこと次元にやってんの…!?(23話終盤の城や24話の次元のフィアットの上から上半身突き出してやる「やったー!」も明らかにカリオストロなので、23~24話は相当カリオストロ
泥棒の力を信じない人にルパンが持ち出すのはいつだって物語なのだ…。
ルパン三世は全身全霊で、彼自身が「そういう俺が好き」(※1話)だと思う人間そのものであり続けていて、それは自分を偽っているとか無理しているとかそういうものではない、こうありたいという自分をぶっちぎりで貫き通すやり方であり、いわゆる「友達」「ファミリー」であるところの次元や五ェ門はそれにいつまでもどこまでもついていけるわけですが、対して関係性に名前をつけられない不二子には、そういうルパン本人の大好きな「ルパン三世」の下の素顔を見せた、という話だったわけですね…PART5…


私は原作推しではあるもののルパンの本当の顔は今みんなが見てる顔でいいと思っている派で、それは単に「素顔は仲間にも見せないルパン三世」というちょっと冷たい感じの解釈は寂しいな、と思うからなんですが、万一PART5的にぺろっとした下に別の顔があるとしても、四六時中自分が気に入った第二の顔でいるならばそっちこそが本当の顔じゃない!?とも思います。つまり、「いつもはお気に入りの顔でいる」みたいなのがいいな!
第一、顔、親戚のアルベールに似てるし…。